1度服についてしまったら、落とすのが大変なのが絵の具です。
絵の具は乾くと固まるし、繊維の奥にまで色が入ってしまって厄介なんですよね。
それなのに子供がよくつけて帰ってくるのも事実。
子供からしたら、絵の具は落ちにくいかどうかなんて分からないですよね…。
今回は絵の具の落とし方を種類別に紹介します。
目次
絵の具が落ちにくい理由
絵の具は【顔料】と【展色剤】でできています。
顔料は非常に粒子が細かいものなので、繊維に入ると落ちにくいんですよね。
また展色剤とは、絵の具が落ちないよう定着させるためのもの。
つまり洋服につくと絵の具を固めて落ちにくくさせてしまいます。
また絵の具には≪水性・アクリル・油性≫と種類がありますが、最も落ちにくいのが油性絵の具。
油性絵の具は乾くとプロもお手上げの頑固な汚れです。
そのため、絵の具が付いてしまった場合は一刻も早く洗うことが大切ですよ。
また絵の具は落ちにくいので【もみ洗い】必須です。
デリケートな素材の服は傷む可能性があるので、注意してくださいね。
服についた絵の具の落とし方
ここでは、服についた絵の具の落とし方を紹介します。
【水性絵の具】【アクリル絵の具】【油性絵の具】と、それぞれ分けて紹介しますので、参考にしてください。
水性絵の具の落とし方-1
最初に書いた通り絵の具には展色剤が含まれるため、水性でも水で簡単に落ちるものではありません。
まずはでんぷんのりを使用した落とし方から紹介します。
1.汚れた部分にでんぷんのりをたっぷり付ける
2.優しく揉みこむ
3.汚れが落ちてきたら水で洗い流す
4.いつも通り洗濯する
でんぷんのりがなければ、炊いたご飯でも代用可能です。
でんぷんが絵の具を吸着して取り除いてくれますよ。
水性絵の具の落とし方-2
次にでんぷんのりがない場合の方法です。
1.絵の具の部分にアルコールジェルをぬる
2.酸素系漂白剤と重曹を1:1で混ぜてティッシュでたたきこむ
3.熱めのシャワーを勢いよくかける
4.汚れが落ちれば完了
シャワーを当てる時のポイントは、熱めのお湯を勢いよくかけること。
勢いが良い方が、絵の具が残らずきれいにすることができますよ。
アクリル絵の具の落とし方
アクリル絵の具は乾くと耐水性が出ますし、速乾性も高いので水性絵の具より厄介です。
そのため、乾く前にすばやく落としきりたいところ。
1.食器用洗剤とクレンザーを混ぜてもみ洗いする
2.汚れが浮いてきたらぬるま湯ですすぐ
3.いつも通り洗濯して終了
何よりもスピードが大切ですので、服についたらすぐに対処してくださいね。
油性絵の具の落とし方
最後に油性絵の具ですが、これが1番厄介です。
完全に乾くと落とすのは不可能かもしれません…。
1.除光液かクレンジングオイルでシミ部分をたたく
2.セスキ炭酸ソーダをかける
3.酸素系漂白剤をつける
4.熱湯をかける
5.5~10分放置する
6.クエン酸水をかける(セスキ炭酸ソーダは服を傷めるのでクエン酸水で必ず中和を!)
これで落ちなければ同じ手順を繰り返してもいいですが、セスキ炭酸ソーダや酵素系漂白剤は服を傷める可能性が高いです。
何度もすると洋服を傷めるので、どうしても落としたい場合はクリーニング店に相談してくださいね。
けれども最初に書いた通り、絵の具はプロでも落とせない可能性の高いシミです。
クリーニング店でも断られることは考えられため、ご了承くださいね。
服についた絵の具の落とし方まとめ
今回は絵の具がついた時の落とし方を紹介しました。
水性絵の具は落としにくいものの早めに処理できれば、落ちる可能性は高いです。
けれどもアクリル絵の具や油性絵の具は固まると、落とすのが難しいかもしれません。
乾く前に対処できれば落ちる可能性は残るので、付いたらすぐに今日紹介した方法を試してくださいね。